ありふれた話

事故によって下半身付随となった青年エークの介護のために、看護師のパンが雇われる。権威主義的な家長である父親と微妙な関係性で常に不機嫌なエークだったが、献身的に介護を続けるパンに対して徐々に心を開いてゆく。ある日ふたりはプラネタリウムを訪れ、エークは超新星の爆発について語り始める。象徴的な「家」を舞台とした“ありふれた日常”の物語を現代タイ社会の寓話としながら、やがて映画は宇宙と生命の神秘的イメージへと接続していく。